2019年2月18日月曜日

道南縄文応援大使に就任しました。

道南縄文応援大使に就任しました。
縄文時代の面白さの一つにはその地域性があげられると思う。縄文文化と大きくくくっていてもその様子は実は日本の南と北とでは大きく違い、例えば同じ東北の中でも文化圏としてはいくつかに分類されている。
僕自身はどの文化圏の縄文も好きだから、オススメの遺跡は? とかオススメの土偶は? とか聞かれるたびに、答えに詰まって、昔の船乗りが港々に女がいたように、その場所場所に好きな土偶や土器があると答えている。
なので、縄文ZINEはどこの地域の縄文も応援しているし大好きなので、これからもそのスタンスは変わらないのですが、今回、縁あって北海道の道南縄文応援大使に任命されることとなりました。名刺を持っていますので、欲しい方言ってください。
大使は僕だけじゃなくて、タレントの藤岡みなみさん、「縄文にハマる人々」の山岡監督と三人で任命されていて(まあ多分に僕と山岡さんは添え物的な立ち位置ですが)、この週末は函館にいて、新聞社に表敬訪問したり、函館市長に会いに行ったり、イベントに北海道知事が登場してご挨拶したり、ラジオに出たり、1日に3ステージもトークイベントをしたり、大使活動にいそしんできました。
大使になるなんて今まで考えたことがなかったので、くすぐったくも誇らしい気持ちですが、これからは悪いことをしたら大使の肩書きが出てしまうかもしれないので、身を引き締めて生活したいと思います。
で、縄文時代の地域性に話を戻すと、縄文文化というのは実はものすごく土地に影響されている文化です。その土地でしか成立しない文化だと言ってもいいかもしれません。だからこそ細長い日本にはこんなにも多様な縄文文化が存在したんです。
縄文をめぐる旅が楽しいのはそういう理由です。もちろん縄文を見なくても地域性は現代にもあるんですが、ある意味その土地を感じるのはその土地の縄文を見ることでより感じることができるかもしれません。
北海道の道南には国宝の中空土偶が出土していますが、現代でもイカめしの名所で出土したイカめし型土製品や、複雑な形の注口土器に何に使うかわけのわからないものたち。昨年話題になったコクゾウムシ500(コクゾウムシが500匹!練り込まれた土器)も道南から出ています。人間でいえば北島三郎も道南出土です。しかも最近になって縄文時代では珍しいというか前例のない人面絵画の描かれた三角石版まで出土しているわけですから、この地域はこれからより注目されていくんじゃないでしょうか。
住んでいる人もそんなによく知らないらしいのですが、道南の縄文文化、かなり面白いんです。
いや、どの地域もその土地土地にあって面白いものが必ずあるのが縄文なんですけどね。
道南縄文応援大使の就任式をやった函館蔦屋書店では、今週いっぱい2/24日曜日までDOKIDOKI JOMON EXPOというタイトルで道南地域の土器や土偶が展示されています。これ結構いいものもたくさん来ているので、お近くの方はぜひ行ってみてください。縄文の書籍もたくさん置かれています。僕の本もたくさん置いてもらっているのでぜひ手にとってみてください。ちなみにですが、縄文ZINE(土)を北海道知事が買っていったそうです。大丈夫だろうか…。
あと函館蔦屋書店は函館で一番人が集まる場所だと聞きましたが、縄文中期の桔梗2遺跡という場所の上に立っているというのもその理由の一つかもしれません。


写真、イベントの様子や大使活動は下のリンクから、
僕は主にカックウをモデルに写真を撮っていました。
藤岡みなみさんのいないサイン会は寂しいものでした。