2018年12月26日水曜日

エイ・エイ・オー


まずはお礼から。 今年も縄文ZINEを読んでいただきありがとうございます。 どうですか? 楽しんでいただけたでしょうか。 縄文縄文とばかり言っていたら一年が終わりそうです。 2018年は「縄文」というキーワードがかつてないほど巷に溢れました。 かく言う縄文ZINEも「縄文ブーム」に加担した媒体の一つでした。書籍を2冊、フリーペーパーを2冊、フリペの合本を1冊。出版するたびにイベントを何度か開催しました。あるイベントにはそれほど大きな規模の会場ではないにも関わらず、テレビが3局取材に入ったこともありました。 岡本太郎が縄文を再発見した50年前がどれほどの盛り上がりだったのかはさておき、数年前では考えられないくらいメディアで取り上げられたのは間違いありません。 しかし、その盛り上がりの度合いはいわゆる「当社比」のようなもの。相対的に見るとまだまだ縄文の面白さは世間に浸透したとは言えず、「最近よく聞くよね」と言われたとしても今年の流行語にノミネートされることもなく、個人的にライバル視していた「タピオカ」のムーブメントの方が一回りもふた回りも大きかったのが現状だったのではないでしょうか。 今年、「縄文ブーム」を実質的に牽引したトーハクでの縄文展も終わり、もはや弾は撃ち尽くしたと弥生人の高笑いが聞こえてきそうです。 世間と縄文の楽しさがもっと共有できればいいなというのは、縄文ZINEにとっての本懐でもあるので、盛り上がっている間はあまり言いませんでしたが(少しは言ってしまったけど)、「今、縄文が女性に人気!」、「縄文女子が急増中」っていう切り口で取材を受けるのはなかなかに大変でした。確かに縄文ZINEの表紙だけ見るとそんな風に思えたりしますが、あの子たちそもそも縄文が好きってわけじゃないですし、世間の盛り上がり関係なしに作っているわけだし、遺跡で若い女性を見ることなんて、野犬化したチワワを見つけるくらい珍しいのは言うまでもありません。縄文ファンの大部分はおじさん(おじいさん)。縄文ZINEのイベントは比較的若い女性も来るのですが、客層は幅広いですし女性ばかりではありませんよと、毎回やんわりと否定していたのですが、それで何かが変わるわけではなく(使われないし)、実は毎回結構歯がゆい思いをしていました。 そんなメディアのおかげもあってトーハクの縄文展の最終週は超満員、そもそもが小さいものが多い土偶なんかはちゃんと見れない人も多かったのではないでしょうか。 た・だ・し、言っておきますが、超満員と言っても女性ばかりが詰めかけたわけではありません。客層はまさしく老若男女。「どんなもんじゃい」と亀田興毅風に叫びたい気持ちにもなりました。 あんまり終わった夏を振り返ってもしょうがないので、来年のことも。 来年も年明けから結構忙しいです。1月16日から20日まで国分寺のD-LANDで展示をします。こちらはフリーペーパー専門店のonly free paperの企画で縄文ZINEを取り上げてもらいます。詳細はまだ全然決まっていないので、後ほど。期間中トークイベントもやります。 http://onlyfreepaper.com/news_20181107 1月24日には「クレイジージャーニー」にも登場した改造人間のラス・フォックスさんをケロッピー前田さんが呼んだということで阿佐ヶ谷ロフトAのイベントに出ます。ビビってますので誰か見にきてください。一緒にビビりましょう。 https://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/107902 2月は長野と北海道でトークイベントがあります。しかも北海道は函館と札幌と2週続けて伺います。札幌は雪まつりなので楽しみです!こちらも詳細は後ほど。 3月以降もちらほら決まっているのですが、そろそろ首が締まってきました…。苦しい…。 最近エイ出版から独立した、雑誌「ディスカバー・ジャパン」の3月号(多分)から蓑虫山人の連載を始めます。幕末から明治期を生きた放浪の絵師、元祖縄文おじさんでもある蓑虫のルポタージュです。写真家の田附勝さんと一緒に、まさに今、蓑虫を追いかけています。ぜひお楽しみに。 次の書籍の予定はまだ言えるものはないのですが、企画はいくつか温めたり冷やしたりしています。縄文企画の本、ご興味のある版元様、ぜひ連絡ください。 2019年、今から楽しみであり戦々恐々としています。 もちろん新しい縄文ZINEも作るぞ!  エイ・エイ・オー

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